この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ーasahiー
第9章 挨拶
「ところで旭?
いつ彼女を紹介してくれるんだ」
不適な笑みをこぼしながら
父さんは聞いてきた。
「いや、いつかは…」
「そうか、今度休みの日にでも
家に連れてきなさい
母さんも楽しみにしている」
「えっ…あ、はい…」
修の事が恥ずかしくて
紹介できないんじゃない。
理解されなかった時の
修の悲しむ顔を見たくないだけで…
「今週末にでもどうだ?」
展開早…
「相手に聞いてみます」
「楽しみにしてるかなら」
上機嫌の父さんは一足早く帰宅すると
社長室から出ていった。
「はぁー」
大きなため息を吐き
少し憂鬱なキモチを紛らわす為
携帯を取り出した
「もしもし。お疲れさまです」
「もう終わったのか?」
この声で頑張れる俺って単純だな…
「今から帰りますね」
「あぁ、気を付けてな」
俺は家路へと急いだ。