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ーasahiー
第10章 ライバル
月日は流れ…
気付けば俺は25歳になり修は31歳。


「修30過ぎてますます色気が…」


「お前からしたらオヤジだろ」


「そんな事ないですよ」



21で入社し修と関係を持つようになって
早い事で4年も経つ。

変わらず生活を共にし
夜だってアンアン言わせてるし
まず浮気なんて考えられないし

きっとこのまま何事もなく
続いていく気がしていた。



「お前はまだ若いからいいよ」


「修はすぐ子供扱いするから」


なんて毎日笑っている予定で。



会社を任せて貰えるように
日々父さんに付いて勉強をし
修も今では役職が付き
バリバリ仕事をこなしている。


あの日約束した事に向かい
俺たちは頑張っていた。


共に仕事が出来る日を夢見て。



「修、出張っていつでしたっけ?」


「来週の月曜から金曜までだな」


「じゃぁ暫く寂しくなりますね」


「夜には連絡する」


「浮気…しちゃ駄目ですよ?」


「それはこっちの台詞だ」



やっと4年にして
「あぁ」だけの返事が無くなり
会話も増えた気がする。
心許してくれてるみたいで嬉しくなる。



「じゃぁ5日分のチュしましょーよ」


「またそれか…
お前昨日も同じ事いってなかったか…」



呆れたように溜息を吐き
そそくさとお風呂に向かってしまった。

諦めるわけもなく
後ろを付いていき脱衣場で脱ぐ。


「はぁ…」


「何ですか?」


「いや、何でもないよ」


諦めたのか修は俺に手を引かれ
浴室へと足を踏み入れた。


31にしてこの身体だしな…
いつみても興奮するって。
出会った時は標準体型だったのに
いつ筋トレなんかしたのか
気が付けば筋肉が付きだして
ただでさえ色気があるのに…
益々色気が…


本気で浮気の心配しなきゃじゃん。



「ジロジロ見るな」


「ふっ…今更ですか?
いつも恥ずかしい格好してるのに」



シャワーを顔にかけられ怒られた。
成長してないのは俺だけで
いつも怒られている。


「お触りは…なしですよね?」
下心丸出しの俺は返事を待った。



「大人しく5日間待ってられるか?」


「う、うん。待ってる」


「しょうがないな」



溜息交じりに許してくれた修は
湯船に浸かる俺の足の間に座り
俺の胸に背中をつけ
もたれかかってきた。

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