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ーasahiー
第10章 ライバル



出張の日の朝
早朝から慌ただしく動く修は
キャリーバックにスーツを入れながら
まだ眠る俺に声をかけた。


「誰がこれを入れたんだろうな」


手にはバイブが持たれており
すこし呆れ気味に言う。


「夜のお供にしてあげてください」


枕元にソレを置いてまた支度を始める。
つい笑ってしまい目が覚めた。


「じゃぁもう行くから
何かあれば携帯に連絡しろよ」


「はーい。
頑張ってきてくださいね
体調崩さない程度にねー」



玄関先で見送りに出れば
何かいいたそうにモジモジしている。
きっとアレを待ってるんだ…


顎に手をかけ俯く顔をソッと持ち上げ
優しいキスをした。



「いってらっしゃい」


「あぁ…」


照れた表情の修を見送り
もう一度ベッドに潜りこむ。
修が先程まで寝ていた枕に頭を乗せ
修の温もりを感じながら
意識を手放した…。



こうして修のいない5日間が始まった…。




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