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ーasahiー
第10章 ライバル
「率直に言うんだけど
藤原さんと別れてよ
で~、俺の彼女になって」
「は?何言ってんのか意味わかんね…」
「俺と付き合ってくれるなら
愛しい彼女には手出さないからさ
藤原さんいい先輩だし尊敬してるからね
出来れば手出したくないんだ~」
頭おかしいのか?
異常なまでのテンションの高さ
正常ではない発言
「俺さ、修大切だから泣かせれないんだわ
浮気とか考えれないし」
「そっか、じゃぁ今から…
柚原君の大切な彼女サン犯して来ま~す
って事で良いんだよね?
5日も一緒に居れるなら
ボロボロにしてお返しできるね」
笑ってする話しじゃねーし…
それって修守るには俺が了承するしか
道はねーって事だろ。
「あぁ、分かった
5日後帰ってきたら俺を好きにしたらいい
その代わり修に手出すなよ」
解決策なんか無かった
ただ俺が居ない所で修に手出されるよりは
その場しのぎでもあぁ言うしかない…
「あれ?助けに来ないの~?」
「あぁ…」
仮にも二人は仕事しに行っている
下手に修に手なんか出せないはずだ
俺が行って修に感づかれて
相良とかってやつ刺激するのもやばい…。
たでも…本当はすぐにでも会いに行きたい…
それが本音だ…。
「じゃぁ金曜日に帰るから
夜会えるの楽しみにしてるね~
藤原さんに何か伝えたって分かった時点で
アウトだから~」
「あぁ」
電話が切れ完全に目が覚めた俺は
携帯の液晶を見つめた。
修のナンバーだ…
なんでかな…
普通に幸せだったのに…
眠れず朝を迎え何事もなかった様に出社する。
俺が下手に動けば、修が危ない。
もう前みたいになった修を見たくない。
それだけを考えアイツに従うしかなかった。