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ーasahiー
第10章 ライバル


車が目の前で止まり中から人が降りてくる
身体を揺さぶりながら


「あさひっ」


「あ…しゅ…ぅ」


血相抱えて旭の前にしゃがみ込む修は
髪が乱れ冷静ではなかった…。


「お前っ…なにしてたんだ…」


「っ、とりあえず…帰ったら話します…ね」



重たい体に力を入れ立ち上がる
すかさず支えてくれる修に笑みをこぼし…
申し訳なさそうに


「ほんと…ごめ…ん…。」



なんとか車に乗り込みやっと肩の力が抜けた。
薬が抜けていない身体はまだ熱を帯び
息が整わないでいる。



「喧嘩…とかじゃなさそうだな
話せない事か…?」



「コレ…」



俺はボイスレコーダーを胸ポケットから出し
力なく修に渡した。


無言で再生を押す修は
声の主を聞いて驚愕の表情で
旭をみつめた。



《早かったね》


「相良か…?」


「えぇ、くそ相良…ですよ」
 


車を端に止め、レコーダーに耳を傾ける修。
俺は何とかこの熱を冷ます為にと
煙草を咥えた。
普段はどうってこと無いライターが
なかなか上手く使えずに
何度も親指に力を入れる。



最後まで聞いた修は…
なんとも言えない悲しそうな表情だった。



「しゅぅ…ごめ、ん…」


「…無事で良かった…」


「俺、処女だか…ら…ね?」


「あぁ…」


「っ…泣かないで…くださ…い」



無言のまま車を走らせマンションへと向かう。
着く頃には薬も抜けなんとか
自分で歩いて部屋まで行けた。



「ただいま…」



無言のままの修はキッチンに向かい
水を持ってリビングに来た。
何も言わず目の前にグラスを置かれ
俺から話すのを待っている。



「修を守りたかった」


「あぁ」


「前みたいなったら嫌だって…」


「あぁ」


「証拠掴むためだったんだけど
油断しちゃったんです。」


「ばかだな…
何で早く俺に言わない…」


「修にばれたら修に手出すって…」


「そっか…」



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