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ーasahiー
第11章 夢の先に



28の誕生日を迎える前
父さんに呼ばれ休みの日にも関わらず
実家へと足を運んだ。
修も連れてこいって…
きっとあの話しだな。



「ご無沙汰しております」



丁寧に頭をさげる修は
来る途中で買った手土産を渡す。



「いきなりなんだが本題に入っていいかな」


「えぇ」


「藤原さん、以前の話し覚えてますか
もう数年も前ですが」


「はい。」


「そろそろ、どうですか?
そちらの社長から藤原さんの活躍は聞いてます
藤原さんがよければ、旭の側で…」


「私がお役に立てるなら
是非貴社でと思っています」


「そうですか、じゃぁ後は旭だな」



終始優しい笑顔で話しを進める父さんは
俺の方を向き一言だけ告げる



「28の誕生日に就任式をしよう」


「はい。」



前から出ていた話だった。
ただそれを進めるには修の返事をと
俺が頼んで先延ばしにさしていた。



「藤原さん来月から旭の側で頼みますね
社長補佐という立場ではありますが
旭がバカした時は叱ってください」



「はい。此方こそよろしくお願い致します。」



互いに手を取り挨拶を交わした。
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