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ーasahiー
第11章 夢の先に
就任式兼誕生日パーティーは終わり
フロアには誰も残っていなかった。
先程まで賑やかだったのが嘘のようだ。
花束が沢山届き中でも目を引くソレを
何気なく手に取った。
送り主は書かれておらず
白と赤のバラのみが綺麗に包まれている。
「見る目があるじゃないか」
不思議そうに修の顔を見れば
白と赤のバラを一輪ずつ手にしていた。
「修からも花出してくれたんですか?」
照れくさいけど
どの花よりも一番嬉しかった。
「やっとだ…長かったな…」
「そうですね」
21の時から仕事を初め俺は今日28になった。
修との付き合いも7年になり
やっと夢が叶った
いや、叶う目前だ。
修が赤のバラを手渡す。
「え…」
「俺は白だ…」
「俺色に染まってくれるんですか?」
くさい台詞を言ったのは俺なのに
言って恥ずかしくなってるし…
少し間を置き…
「そのつもりだ」
「じゃぁ、社長プレイから始めますか」
誰もいないフロアで手を繋ぎ
ゆっくりと足をすすめた。
「俺色か…なんかエロいですね」
「お前の頭の中はそんな事ばっかだな」
これからも変わらない…
俺たちは新しいスタートをきった…