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女ゴロシの達人 健造さん
第1章 酔ってる時の健造さん
J〇のSちゃんはよ。
(J〇=農業の団体です)

え!

ぼくはびっくりした。
Sちゃんと言ったら、美人さんだ。

事務所の中でも、ひときわ目立つ、かわいくて清純な女の子だ。
制服が良く似合っている。
Sちゃん目当てで、事務所で長居するおじさん方も結構いる。

ぼくは、固唾を飲んで、健造さんの次の話を待った。

お?聞きたいか?
すがちゃん?(ぼくの名前です)

いやー失敗したなあ…
これ、俺の話ばかりじゃ無いからなあ~

え?どういうことですか?

いやー忘れてくれる?
Sちゃんの名前。

もう、聞いちゃいましたよ。

ぼくは、Sさんの愛嬌のある笑顔や、きゃはっと笑う声、ふわっとした長い髪、制服のぴっちりした体や腰のラインを、思い出しながらドキドキした。
健造さんとSさんと何があったのだろう。

いやー、誰にも言わない?

ぼく、今までの話、誰にも言ったこと無いですよ。

いやー、Sちゃん、結構、積極的なんだわ。

え?どういうことです?
ぼくは、同じ言葉を繰り返すしか無かった。

それに、気になる。
健造さんだけじゃ無いということ?どういうこと?
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