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リクエストのラストワルツ
第2章 姉のようなひと

「あ… だめです…」
「大丈夫よ、男の子でしょ…」
「だめです… 三上さん…」
「いいの… さえこって呼んで…」

 離れていた顔を寄せて冴子に耳元でささやかれると、彼女をホールドしている慎也の右手に力が入り。ふたりの胸が合わさった。 

 慎也の股間を握る冴子の手がパンツのファスナーを下ろし、その掌が上下に徐々に早く動かされる。

「しんやくん…」
「あ、はい… さえこさん…」
「きもちいい?」

 慎也の肩に顎を載せた冴子が濡れた声で彼の耳にささやく。

「き、きもちいいです… すごくいいです…」
「かわいいわ… こんなになって… すてき…」
「ああぁ… さえこさん…」

 快感に堪えられないように慎也の腰がうしろに引ける。
 冴子の手は固くなった慎也を逃さず攻めたてる。

「いっちゃっていいのよ… しんやくん」

 上半身をしっかりとホールドされたまま、下着の上からやさしい掌が強弱を繰り返しながら慎也をリズミカルにこすり上げられて、彼はそれまで感じたことのないしびれるような快感に襲われた。

「あああ… だめです… でちゃいそう…」
「しんやくん… だして… いっぱいだして」
「ああぁ、いっちゃう… いっちゃう…」
「いって! いって! しんやくん、いって!」

 慎也の腰が一瞬動きを止まり、激しく上下に動いていた冴子の掌はその中で膨らみが震えて立て続けに破裂するのをはっきりととらえると、冴子の口からも思わず愉悦の声が洩れた。

 お互いの肩に顔を載せ合ったままほんの少しの時間が過ぎた。

「しんやくん… かわいい…」
「さえこさん… すみません…」
「ううん、うれしい… しんやくん… すき…」

 冴子が慎也に唇を重ねた。
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