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リクエストのラストワルツ
第4章 初めての一夜

速足でマンションに戻った慎也を、花柄のルームワンピースの冴子は玄関で抱きついて迎えた。
「さえこさん… どうしたの?」
思わず抱きとめた慎也が真顔で訊ねた。
「慎也くんがいなくなって急にさびしくなったの… ごめんね、呼び戻して…」
「いいえ… でも、電話くれればよかったのに…」
電話だときっと断れないだろうと、さっき少しだけ冷静に冴子は思ったのだった。
「今夜はもう来てくれないかと思ったわ」
「そんなことないですよ… ぼくも引き返そうかと思ってたくらいだったし…」
「ほんと? うれしい…」
「ほんとですよ」
そう言うと慎也はしがみついたままの冴子をその場でお姫様抱っこしようと腕を彼女の膝の裏に差し入れた。
「だめよ、重いわよ…」
いやがる素振りを無視して彼女を抱えた慎也は、子供をあやすように揺らすと冴子が彼の首にしがみついてきた。
「こわい… こわいわ…」
「大丈夫ですよ」
冴子を抱いたまま慎也は部屋へ運び、ベッドの上にそっと下ろすと唇を合わせた。
重ねられた慎也の唇を割り開いて冴子の舌が彼の舌を絡めとり、昂る感情を抑えられないように強く吸う。
唾液が混じり合い、荒い呼吸がお互いの顔を掃く長い時間が過ぎていく。
舌を絡め合ったまま、慎也の手が冴子のワンピースの裾を手繰り寄せ、太腿の内側を這うようにして上ってくると彼女の脚は無意識に開いていく。
潤い過ぎた花園の露を拭き取るようにしてショーツの上から撫でられ、的確にめしべをとらえられた冴子の脚がピンと伸びた。
「あああ… あああああ… しんや、くん… いい… いい…」
「さえこさん… すきです… だいすきです…」
「しんやくん… もっと… して…」
その濡れた声が慎也にはたまらなかった。
「かわいい… かわいい… さえこさん…」
「んあああああ… いっ、いちゃう… いっちゃう…」
「さえこさん、きて、きて!」
「あああああ… ああっ… いく、いく、いっちゃう… いくっ!」
伸びきったきれいな脚がベッドの上で撥ねて浮いた。

