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リクエストのラストワルツ
第6章 海を見ながら

平日のためか、両隣のバルコニーから漏れる光はなかった。
着ているものを片手だけで手早く脱いだ慎也は、両腕で胸を隠している冴子のショーツに手をかけてゆっくりと下ろすと片脚ずつそれを抜いて脇へそっと置いた。
「恥ずかしいわ…」
上半身はキャミソールのままつぶやくのを抑え込まれるように、慎也に再び後ろから力いっぱい抱きしめられた冴子は、腿の付け根に押しつけられる屹立した熱い彼と、溢れ出て伝い落ちる自分のものを感じた。
両手で手すりにすがって身体を支えながらめしべを丹念に愛撫された冴子の踵が浮き、つま先立ちになったとき、お尻の谷間のぬめりに沿って慎也が分け入ってきた。
花芯を愛していた指が花弁を割り開いて彼のものを導き、滑るようにして冴子の中に入ってくる。
ふたりの潤いで沼地のようになった冴子の体の中心奥深くへ小さく出入りをしながら慎也は進み、短い時間ですべてがひとつにつながったのがわかった瞬間、彼女はただの快感とは違う感動を覚え、声を上げてのけぞった。

