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リクエストのラストワルツ
第1章 意外な出会い

(マスクの下はどんな顔なんだろう… 独身じゃないよな… やわらかい胸だったな…)
いろいろと妄想が巡りはじめると、体の疼きを覚えた慎也の手がおもむろに股間へ伸びた。
手にしていた文庫本を閉じると、替わりにファスナーを下ろして固くなり始めていたものを握る。
さっきまで自分の傍らにいた名前すらまだ知らない彼女とその声を思い出しながら右手を動かす。
(どんな下着をつけているんだろう… あの時はどんな声を出すんだろう…)
勝手な妄想がひとりでに興奮を煽る。
(あ、いきそう…)
あわてて枕元のティッシュを引き抜くと、固く強張った手の中のものをくるんだ。
(いく…)
その瞬間に勢いよく吹き出してティッシュに当たるくぐもった音がした。

