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リクエストのラストワルツ
第7章 リクエストのラストワルツ

 年末年始の休暇をそれぞれの実家で過ごしてから冴子と慎也は、年明けの週末に戻ってきた。
 慎也には、初めての街の新しい年の風景だったが、冴子にとってはいつもと変わらない街の景色だった。
 
 最初の土曜日、まだクリニックは休みだったので、彼女は年はじめのダンスレッスンに出かけた。
 教室はその日が新年初日の営業日だったから、まだ予約も充分に空いていたのである。

「三上さん、お手紙をお預かりしています」

 受付で年始の挨拶をしたそのとき、冴子は縦長封筒に入った手紙を渡された。
 年末のパーティの翌日にあずかったのだが、そのあと冴子はレッスンに現れなかったので、渡すのが遅くなってしまった、と彼女は申し訳なさそうに付け加えた。

(え? 手紙? 誰からだろう?)

 ダンスシューズに履き替えようとしていた手を止めて裏返した封筒に、広島市の住所と本宮弘明の名前が記されているのを見て、冴子は一瞬落としそうになった。

(え、どうして?)

 予約時間が迫っていたので、すぐに開けてみたい気持ちを抑えてホールへの階段を上がった冴子だったが全く集中できず、普段犯さないミスが続いてしまうのだった。
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