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送り火
第1章 集会場
4人でグラスを持ち上げ
ビールが喉を潤す、真夏の昼下がり、
ものの10分程の道を歩いて来ただけで、
汗を掻いた体に 冷えたビールが心地よかった、

千夏の飲み干した グラスに何時の間にか
隣に座った 松村がビールを注いでくる、
松村の距離が近い、

体をずらして 距離を取り、
グラスを傾けテーブルに置いた時
隣に宮城がビール瓶を抱え、

「 まあ、奥さんどうぞ 」

少し汗ばんだ体から 汗臭い体臭を振り撒き
ビールを差し出して来る、千夏はグラスを差し出し
ビールを受け、体を引いて男達から離れるように
腰を引いて座り直した

「 奥さん知ってますか、山鹿さんの家の野菜
  佐野屋スーパーで扱っているの 」

千夏は驚いて前に座る山鹿を見た 高級スーパーと
言われる佐野屋、扱う商品は1級品 そこに野菜を
卸している、千夏は尊敬の眼差しで山鹿を見た

「 大した事ない、何時も同じ物作っているだけ
  まあ、お近付に成った事だから近いうち 野菜を
  少し西島さんの家に 届けさせて貰おうかな 」

千夏は山鹿からの提案に、少し嬉しそうに

「 有難う御座います 」

頭を下げ。山鹿の差し出して来るビールを
受けていた

「 引っ越し大変だったでしょう、お荷物
  方付きました、」

松村が手酌でビールを注ぐのを見て、
千夏は慌ててビールを取り上げ注いで行く
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