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第2章 愛美② 出会いと初エッチ

純粋に仕事用な白い軽ワゴンの助手席に乗り、雑談しながら暫しのドライブ。
車に揺られつつ、互いに自己紹介…
正孝は32歳の独身。『たちばな』の３代目で、料理に関する全てを担当。
その他の雑用は、初老の両親がやってるらしい。
愛美の仕事は、たぶん両親の手伝いがメインになるだろう。
話してるうちに郊外へ出て、山道を上ったら街のメイン通り入り口に到着。
観光と農業で成り立ってる様子の、こじんまりした街である。
間もなく『たちばな』に到着したら、正孝の両親が迎えに出て挨拶した。
さほど大きくない宿だが、建物そのものは歴史を感じられて風情があった。

「風格あって、素敵なお宿ですね。街も良い雰囲気…
　昭和レトロって言うんですか？平成生まれなんで、良く解りませんが」
「いやいや。街もウチも、単に金なくてボロっちいだけだよ。ハハハハ」

ちなみに、実際に会った上での正孝への第一印象は【とても良い人】だった。
PCモニターで見るより男前。愛美と並ぶと、拳１つほど高い身長。
Tシャツが似合う、細いが筋肉質の身体。職人にありそうな頑固さは感じない。