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百合の華は永遠に
第4章 私と彼の8日間~新たな敵~
「これ。」
差し出されて見ると、チケットだった。
「なあに?これ。」
「なんかさ、家出てからぶらぶらしてたら駅前で抽選会みたいなのしてて、通りがかったときに知らない女に引っ張られて…」
「し、知らない…女!!」
(けしからん!!マサキ君に触れるなんて…)
一人で思っていると、マサキ君が続ける。
「で、ぜひやっていってください!っていうから、ガラガラまわしたら…」
「まわしたら?」
「当たった。一等。」
「へえ~すごいね!さすがマサキ君!で、一等って何?」
「だからこれ。二泊三日温泉旅行。」
「へえ~すご~い!温泉かあ…ここの商店街も結構奮発…ん?温泉?」
「うん。いく?」
「…お、温泉~~!!」
マサキ君の持っているチケットを引ったくり、場所を見ると…
「こ、ここ、テレビによくでてるとこ!すごい綺麗で!温泉有名で!予約取れないらしいやつだよ!!」
「え?そうなの?」