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第4章 私と彼の8日間～新たな敵～

（うわあ…こ、こんなリッチな旅館行ったことないよ…）

恐れ多くて、すぐにマサキ君に返す。
それを見て、マサキ君が声を上げた。

「あっ、これ４人までいけるって、。」

「ええ～～じゃあ家族で行ってきなよ！大起くんも初めての家族旅行で…」

急に大起くんの名前が出た瞬間、マサキ君がむっとした。

「嫌だ。」

「えっと…マサキ君？」

「大起といかない。」

「すねてる？」

「何で僕が拗ねるんだよ。」

そぽをむくマサキ君に思わず苦笑いした。

（拗ねてるじゃん～～！マサキ君ママが言ってたこと当たってるかも…）

「ん～～…」

「梓といきたい。」

「へっ？私？」

「夏休み、行こうよ。まだ旅行したことなかったし、ちょうど一年だよ。」

「…」

本当はすっごく行きたい。
けど…

「いいの？」

「決まり。また予定きめよ。」

そういってぎゅっと手を握ってくれた。

（…やったあ～～～！！マサキ君と初旅行！しかもこんなリッチな旅館！！）

家に帰ってお母さんにすぐ報告すると、私も行くとうるさかったけど何とか宥めて許可を貰った。