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百合の華は永遠に
第4章 私と彼の8日間~新たな敵~
「ふふ~~ん♪何着ていこうかな~~??あーあと一ヶ月もあるのか~~はやく来ないかなあ~~」
ニヤニヤしながらマサキ君に買ってもらったワンピースを並べる。
初めての旅行に私の胸は高鳴った。
「にゃあ~~マサキ君の浴衣姿…かっこいいだろうな~~)
よだれをぬぐい、今度買うものリストを作りながら鼻歌を歌う。
楽しみで仕方ない。
「は~やっく旅行日なあ~~れ」
それから 少しして、大学を出ると里が待ち構えていた。
「ああ~~里!どうしたの~~?田所君?」
私が言うと、顔を赤らめた。
「ちっ、ちげーよ!梓待ってたんだ!」
「え~私?どうしたの?」
「と、とりあえずちょっと…いいか?」
私は友達に別れを告げて、駅に向かった。
近くの喫茶店に入り、コーヒーを頼んでから、うつむいている里を見た。