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百合の華は永遠に
第4章 私と彼の8日間~新たな敵~
震えながら叫ぶ里を宥めると、ようやく深呼吸して落ち着いてきたようだった。
「…まあ…マサキ君は手が早いというか…私から誘ったというか…」
「あ、梓から…」
「ちゃんと付き合ったって分かった日にシたんだけど、マサキ君が私の気持ち知ってからはあんまり手を出してこなかったし…」
良く覚えてなかったけど、とりあえず言ってみると、里が泣きそうな顔で私を見ていた。
「さ、里!?」
「わ、私…情けねえけど…怖くてさ…ミナトは待ってくれるっていうんだけど…」
「…」
「ミナトのヤツをさ…一回たまたまなんだけど・・・触っちゃって…ミナトすごく謝ってきたんだ。生理現象なのは仕方ないのに…」
「つ、つまり…」
(おっきくなってたってことかな…?)
「待たせてんのは分かってんだけどよ…梓が昔読んでた小説思い出したら、怖くて…」
「私が?」