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百合の華は永遠に
第4章 私と彼の8日間~新たな敵~
「....お、おい、松田、まじでタダなのか!?」
隣でごくりと里が唾を飲み込む。
私も大きな建物を見上げて、胸の鼓動が早くなった。
「おのぼりさんみたいなこと言わないでくれる?ほら、早く行こ、梓。」
マサキくんに手を引かれるまま、建物に入る。
二人も慌ててついてきた。
「ようこそお越しくださいました。」
「松田です。」
「お待ちしておりました。どうぞこちらへ..」
ニコニコしている仲居さんに広い部屋に通され、周りを見渡し、私たちはほう、と息をついた。
「広い~..」
「でかい~..」
「何だこれ~..」
固まっている三人を無視して、マサキ君が仲居さんと何やら色々話している。