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百合の華は永遠に
第4章 私と彼の8日間~新たな敵~
「これっ..お、美味しいなぁ!」
「そ、そうだな!」
里の作り笑いに、田所くんも作り笑いで返す。
私とマサキ君は黙々と箸で食べ物をつついていた。
「うう~..お、お前らなにか話せよっ!」
里がしびれを切らして叫ぶと、マサキ君が顔をあげた。
「梓が喋るんじゃない?ワイワイガヤガヤ修学旅行みたいなのが好きみたいだし?」
私はムッとしてマサキ君を睨んだ。
「ええ好きですよ?ヤキモチばっか焼いて拗ねる男の子と二人より、みんなでいた方が楽しいもん!」
「お、おい..」
「「ふんっ!」」
また食べ始めた私たちを見て、田所くんと里は首を振って黙々と食べ始めた。