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百合の華は永遠に
第4章 私と彼の8日間~新たな敵~
「な、何が言いたいんだよ..」
田所がちょっと後ろに下がって言った。
「どうして?その差は何?」
「は?」
「清く正しくってやつ?梓にはすぐ手を出したくせに。」
「わ、悪かったって..つか、何泣きそうな顔してんだよ。」
田所の言葉に今度は僕が顔をしかめた。
「泣いてない。」
「泣きそうって言っただろ?全く..お前、榊原のことになるとマジで取り乱すよな。」
「....仕方ないだろ。」
僕がつぶやくと田所がため息をつく。
「まぁ俺も必死だったからさ。榊原を手に入れたくて。でも里は俺だけを見てくれてるし、結構か弱いとこあるし..大事にしたいんだ。」
「差がわかんないんだけど。梓への気持ちと北村さんへの気持ちの大きさの違い?」