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百合の華は永遠に
第1章 百合の華は永遠に
…で、それ聞いて歩いてきた。」
「はっ!?歩いて!?」
「うん。」
(あそこの商店街からなら軽く4駅はあるわよ…)
私はぽかんと口を開けてしまった。
「…百合ちゃん、見合い何でいうてくれへんかったん?」
「だって…」
(俊介がこうなるって分かってたし…)
私が口ごもると、ムッとしたようにいった。
「俺がこうなるんちゃうかって思てたから、っちゅう顔しとる。」
「っ…」
反応せずにいると、ため息をついた。
「俺、アカンいわれたってお義父さんに認めてもらおうって必死やったんや。百合ちゃんのこと本間にすきやから。」
「分かってるよ…けど、」