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百合の華は永遠に
第1章 百合の華は永遠に
「伏見さん!」
「あ、佐渡機長..」
私は後ろから呼び止められ、話していた同僚も足を止めた。
「ごめん、ちょっと話、いい?」
チラッと同僚の芽依子をみると、小さく頷いて先に歩いていった。
それを見送り、佐渡さんに向き直る。
「..何でしょう?」
私が聞くと、ちょっと目を動かして口を開いた。
「えっと....今晩..空いてない?」
「今晩ですか..?いえ。予定があります。」
私が答えると、あからさまに肩を落とした。
「伏見さんにはいつも断られる..いつなら大丈夫なの?」
「わからないです。すみません。..失礼します。」