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百合の華は永遠に
第1章 百合の華は永遠に
「わからないです。すみません。..失礼します。」
私は努めて素っ気なく言うと、翻って早足で歩いた。
後ろから追いかける足音にうんざりする。
「ね、伏見さん。」
「....」
「無視しないでよ。」
「何ですか?」
立ち止まり、キッとにらみつけるとフッと笑った。
(このバカにした笑いが嫌いだ。)
「本当は予定ないでしょ?」
「あります。それに私、彼氏以外の男性と食事には行かないと決めてるので。」
私が言うと、またニヤリとした。
「....親が認めない男といつまで続けるつもり?」
「..どうして..それを....」