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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
男が裸の女を後ろから抱きしめている表紙を見て、私は顔が熱くなった。
『おっおまっ何読んでんだよ!』
『はう..ショウキ先生の..新作..』
私の声が聞こえてないのか、鼻息を荒くしたと思うといきなりレジを睨みつけた。
するとすぐパアアッと明るくなって、急いでレジに向かった。
(な、なんだコイツ..喧嘩強いし変態だし..)
無愛想なおばちゃん店員から商品を受け取り、スキップしながら店を出る。
そんな彼女を追いかけ私も店を出た。
『おい、榊原梓。』
『ん~?あっごめんね~買えたよ!付き合ってくれてありがとう!』
榊原梓は嬉しそうに笑って私をみた。
その姿に思わずドキッとする。