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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
『さっきの私の蹴り、ちょっと防いだよね~?』
『は?いや..当たり前だろ..ぼーっと突っ立ってるバカがどこに..』
言い返そうとすると、榊原梓が首を振った。
『ちがうよ~防げたんだなーって。あの動きに付いて来る奴、今まで2人しか見たことないもん。』
『二人?』
『うん!今の番長と、お母さん!!里が3番目!!』
『私が3番目..』
確認するように呟くと、榊原梓がニコッとして言った。
『ね、私いつか虎狐女を継ぎたいんだ!で、強くて仲良い組にするの!!里も一緒に作らない?』
『虎狐女に..私が..』
(あの有名な組で私が..)
想像してちょっと胸が高鳴った。