この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
「さっきね~ちょうど里の話してたんだよ~~」
「は?私の話?」
「うん!出会った時の!」
(まじか…ちょうど私も思い出してたとこだった!)
うれしくなってにやける。
隣でふふっと笑う梓の頭を撫でると猫みたいに擦り寄ってきた。
「かわいいな~ほんとお前…」
「ふふっ里のほうがかわいいよ?今日もちゃんとした服装してるね!」
「!!」
私は梓の頭から手を離して自分の服を見た。
「ね、里が最近ジャージ以外の服着てるのって、好きな人がいるから??」
「!?なっ、何言ってんだよ、普通だよ!私が普通の服着ちゃ悪ぃかよ!」
顔が熱い。
(まさか梓にこんなこと言われると思ってなかっ…)
私は目の前でニヤついている松田を見て瞬時に悟った。
「お前…なんか吹き込みやがったな!?」
「別に?梓が不思議がってるから、ちょっとヒントあげただけだよ?」
「このやろっー」
「ねーえっ!里、誰が好きなの?私の知ってる人~?」
「なっ、何言って…いねえよ!好きな奴なんて…!」
「え~?でもマサキ君て勘鋭いよ?私もすぐバレちゃうもん。」