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百合の華は永遠に
第1章 百合の華は永遠に
「なに、また例の関西彼氏?にやけてるわよ。」
「ふふっ..うん。」
私はすぐ帰ると返信して、鏡に向き直った。
そして思い出して芽依子を見た。
「..あ、ねぇ。芽依子、私の結婚の話..佐渡さんにした?知ってたんだけど。」
「ん?んーん。あっ..でもあの時、近くに晶子がいたから..もしかしたら聞いて言っちゃったのかも..」
「..晶子ちゃんか..」
(あの子噂好きだからなぁ..)
私はため息をついて化粧道具を片付けた。
「..まぁいいわ。じゃあお先ね。」
立ち上がり、化粧室から出ようとした時、鏡越しに芽依子が言った。
「どうすんの?結婚。」
「....何とか説得してみるよ。」
私は肩をすくめて手を振った。