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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
「と、とにかく店出ようか。」
「ううっ…」
田所に促されるまま店を出て歩く。
無言で歩く田所の隣で、私はどこに向かっているか分からないまま付いていった。
(…こ、ここはどこだ…??)
気づけば、ある部屋にいた。
「ここ、俺の部屋。」
「へっ、へへへへへへや!?」
私はびっくりして後ずさった。
「…あ。ち、ちがう!別に変な意味でつれてきたわけじゃない!下に親もいるし!妹も!」
「な、なんで私が田所君の家にいるんだよ!!」
「なんでって…北村さんが何も言わないから…泣き止まないし…うち来る?ってきいたら頷いたんじゃん。」
「えっ!!」
(まじかよ…!!覚えてねえ!!)
私はその場に座り込んだ。