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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
コンコンー
「おにーちゃん~お茶ぁ~」
女の子の声に顔をあげると、田所が開けた扉の前に幼女が立っていた。
「だ、だれ..」
「あ~泣き止んでる?おねーちゃん、痛いの治ったー?」
「え..?」
「ノン、お茶ありがとう。おねーちゃん落ち着いてきたらまた呼ぶね。」
「うん!」
田所の言葉に元気よく頷くと、にっこり笑って扉を閉めた。
田所が振り返って苦笑する。
「妹の、のどか。」
「あ、あの子が....」
(確かビーズで松田に何か作ってたな..)