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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
田所が隣に座る。
私はびっくりして横によけた。
「あ、ごめん..」
申し訳なさそうに腰を浮かせた田所の腕を私は思わず掴んだ。
「..北村さん?」
「あ..」
(やべ..何してんだ..)
すぐに手を離して俯くと、田所がまた腰を下ろした。
「....俺の周りはどうも妹みたいな女の子ばっかりだ。」
「へ?」
顔をあげると田所が笑っていた。
「榊原も妹みたいでほっとけないし、北村さんも案外女の子だし..」
「..な、何言ってんだよ..あ、梓と一緒にすんな。アイツは私とは全然違って私よりー」
「ねぇ。」
「..え..?」