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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
外はすでに薄暗かった。
冬が近づいているのか、夕方という感じがしなかった。
「..なーに話してたんだ私は..」
さっきのことを思い出して私は呟いた。
「友達羨ましいなんて最低だな..」
私は肌寒さを感じながら駅へと急いだ。
「....え?」
私は店長の言葉に固まった。
(いま..何て....)
「今度、二号店ができる。そこに移れ。将来的には店長を任せたいと思ってるんだ。」
「私が....店長..」
「まだ決まってないがな。里ももう21過ぎでバイトは..とりあえず正社員になれよ。経営とかは少しずつ教えていく。」
「そんな....」
「まぁ考えてみて。落ちそうだった店がここまで持ち直したのは、里の力だし。じゃ、仕事に戻れ。」
「は、はぁ..」
私は放心状態のまま接客に戻った。