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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
緊急を知らせるベルをチリンと鳴らそうとすると、その手を止められ私の膝に手を乗せた。
「ひいっ..」
「ねぇ里にゃん..僕とお家に帰ろ..?里にゃんの部屋も作ったんだ..」
「や、やめろ..っ..」
「こらっ!里にゃんがそんな汚い言葉使っちゃいけましぇん!」
パシッと頬を叩かれて、異様な雰囲気に気づいた周りのテーブルが静かになった。
理々子が慌てて走ってきた。
「さっ里っ!吉岡さまぁ?どうされましたかぁ?」
「里にゃんがっ僕を見ないんだっ!僕の家には里にゃんの部屋だって作ったのに!毎日来てるのに!」
今度は店長が来て、興奮している客を宥めながら外へ出た。