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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
しかし田所はメニューをチラリとみただけで、運ばれてきた水を一口飲んだ。
「大丈夫?頬..」
「..ご主人様?何か頼んでくださらないと、ここは指名料だけ取ることはできないんだにゃ~」
目の前にいるのはただの客。
そう思って私は仕事用の自分になって、初めて顔を見て笑顔で言った。
「..え。あ、そ、そうなんだ..ごめん、こんなとこ初めてで..」
迷ったあげくコーヒーを頼む。
私はニッコリ笑ってコーヒーを煎れに行くと、心を落ち着かせて戻った。
(平常心..平常心..)