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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする

「ご主人様は~何がしたいですかぁ?お絵かきとか~?」

「ごめんね、急に来て。でも北村さん、メールしても返事来なくて....」

「何のことかにゃ~?私は里にゃんだよ~?」

確かにあの夜、メールは来ていた。
『余計なことを聞いてごめん、帰り大丈夫だった?』と書いてあった。

でも何だか照れくさくて、しかもあれ以上近づいて自分の弱さを出すのがイヤだった。
また梓を心配する彼をみたくなくて、私は返事できなかったのだ。

「..この後、あえない?」

「ご主人様とお外で会うのは、ダメだにゃ~規則を守らないお客様は、里にゃん許しませんっ!」

顔を見ずに棒読みすると、田所がグイッとコーヒーを飲んで立ち上がった。

「じゃあ伝言いい?北村里さんに。バイト終わったら、駅前に来てって。」

「....約束できないにゃあ~」

「待ってるからね。」

「....」
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