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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
戸惑う私に理々子は笑顔で続けた。
「里を支えたいな~って。それに、私、大学で経営習ってるから役に立つかもよ?」
「....バカか。バカ理々子。じゃあな。」
「また明日ね~っ!」
私はにやけそうになるのを堪えて、裏口から出た。
(つうか駅前でって...私が電車乗るの分かってて言ってんのか?絶対通らなきゃ行けねーじゃねぇか..)
ため息をつきながら、自分の格好をみた。こういう日に限ってジャージ。
タイミングが悪すぎる。
「..ちっ..別にアイツがどうこうとか関係ねぇし!ちょっと気分を変えようと私服にしただけー」
「北村さん!」
一人でブツブツ言っていると、前から田所が走ってきた。
「げっ..」
(会っちまった..どうしよう..)
思わず後ずさると、すかさず腕を掴まれた。