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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
そのとき、田所の後ろから視線を感じて頭を上げた。
「あっ、あっ、の、のどか…」
「え?…うわっ!ノン!勝手に兄ちゃんの部屋覗くなって言っただろ!」
扉の隙間から覗くのどかを見つけると、立ち上がって扉を開けた。
ちょこちょこと歩いてきて、田所を見上げると首をかしげた。
「おに~ちゃんとおね~ちゃん、チューしてたぁ?」
「し、してないよ!ノン、今大事な話してるから…」
「ノンもして~?いっつも夜してくれるじゃん~でもホッペばっかりだもん~」
「余計なこと言わなくて良いから!」
「だって~~」
「あーっもう!分かった!夜な!」
「分かったぁ~」
そういって部屋を出ようとするのどかを、田所は慌てて引き止めると
「ノンと俺たち三人の秘密だからな!絶対母さんたちに言うなよ?」
「え~~~」
「分かったな?こんど、プリ〇ュアのおもちゃ付いてるお菓子買ってやるから!」
「ほんとお!?わかった!!じゃあ内緒~おねーちゃんばいばーい!!」
「お、おう…バイバイ…」