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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第2章 肉体観察

月曜日を迎えた朝。
いつも憂鬱なはずの学校生活は、希望や期待に満ち溢れており、余裕を持って登校する。
教室に一番最初について、葵が来るのを裕樹は待った。
早朝の静寂な教室に、ぽつりぽつりと生徒が登校してくる。
裕樹のその目に映るのは、全部で30人いるクラスメイトも、葵以外の無関心な生徒はモノクロだった。
葵は授業開始の15分前に登校してきた。
眠そうな目をして歩く葵の胸元と髪は微かに揺れて、そのシルエットを中心に教室が色彩を取り戻していくようなそんな感覚。
裕樹は葵に視線を釘付けにされて、着席するまでの所作に目を逸らすことができなかった。
「おはよ。」
裕樹から思いがけぬ挨拶に、葵の時間はわずかに停止する。
「ん、おはよ。」
葵は裕樹の目を僅かに覗き込むようにして、挨拶を返した。
(毎日登校したら放課後になればいいのに。)
まるで授業を受けた後のご褒美だな、と裕樹は思った。
いつも憂鬱なはずの学校生活は、希望や期待に満ち溢れており、余裕を持って登校する。
教室に一番最初について、葵が来るのを裕樹は待った。
早朝の静寂な教室に、ぽつりぽつりと生徒が登校してくる。
裕樹のその目に映るのは、全部で30人いるクラスメイトも、葵以外の無関心な生徒はモノクロだった。
葵は授業開始の15分前に登校してきた。
眠そうな目をして歩く葵の胸元と髪は微かに揺れて、そのシルエットを中心に教室が色彩を取り戻していくようなそんな感覚。
裕樹は葵に視線を釘付けにされて、着席するまでの所作に目を逸らすことができなかった。
「おはよ。」
裕樹から思いがけぬ挨拶に、葵の時間はわずかに停止する。
「ん、おはよ。」
葵は裕樹の目を僅かに覗き込むようにして、挨拶を返した。
(毎日登校したら放課後になればいいのに。)
まるで授業を受けた後のご褒美だな、と裕樹は思った。

