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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第14章 快楽のトリガー
次第にキスがほどけていく。

唇が離れた時の細く伸びた唾液の糸と、余韻を吸い込むような呼吸だけが、たった今交わされた熱を引きずっていた。

唇が離れても、身体はまだ別れ方を忘れ、寄り添ったまま。

しばらくして、楓がそっと身を引き、裕樹の手を包む。

「……キス、すごい気持ちよかった。上手だね。」

楓はそう呟いた後の表情が、ふっと和らいだ。

笑顔というよりは、満足気な表情をしていて──

思っていたより良いものを手に入れたという人間の顔だった。

いつもなら礼を言うか、照れ隠しの言葉を返すはずなのに、裕樹は胸の奥に残る痺れを持て余し、声を出すことができなかった。

「ねえ。一緒にお部屋、見よ?」

繋いだ両手のまま、ダンスを始めるかのように、二人はそのままゆっくりと歩き出す。

すぐ横の脱衣所を開くと、ガラス張りのバスルームが視界に広がった。

湯気はないのに、空気に湿った気配が通り抜ける。

大人が三人は入れそうな、大きめの白いバスタブの横にあるスイッチを楓が押す。

柔らかな光を放ちながら、お湯が流れ始めた。

その形状とライトアップを目にし、裕樹はこの場所もまた、絡み合う場所なのだと理解した。

(ライトアップされてるのエロ…。この中でエッチなことしたら絶対盛り上がる…)

今、手を繋ぐ楓が裸になって、この中で寄り添う。

そんな映像が脳内に浮かび、裕樹の心臓はドクンと跳ねた。

裕樹の下衆な妄想も、これからそうなることも、楓はすべて見通した上で、裕樹の反応を楽しむように眺めていた。

「次、こっち。」

裕樹は妄想の中に置き去りにされつつも、手を引かれ、ベッドルームに繋がるドアが開かれた。

大きなベッド、頭上には照明調節のパネル。

テーブルには灰皿、リモコン、メニュー。

黒い革張りのソファーは、座るというよりも、沈むための形をしている。

裕樹の視線がソファで止まったことに気付いたのか、楓は

「……そこで触られるの、想像した?」

と、裕樹の逃げ道を断つように囁く。

否定したいのに、首が動かない。

楓は裕樹の震えた沈黙を答えとして受け取り、ゆっくり繋いだ手に力を込めた。
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