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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第16章 抗えない誘い
ホテルの出来事からしばらく経った日のこと。

金曜日に仕事を終えた裕樹は、新作のゲームを家電量販店で購入し、帰宅しようとしていた。

週末は家に籠って遊び尽くそうと、あれこれと思考を巡らす最中、携帯電話のバイブが震える。

スマートフォンに映るナツの名前。

前回のカラオケとホテルでの出来事が頭の中でフラッシュバックする。

裕樹にとって、あの日の出来事は毒を食らったような刺激の強さがあった。

まさか自分が40代の女性と関係を持つとは、夢にも思っていなかった。

だが、それ以上に胸に焼き付いたのは、裕樹が圧されるほどのナツの剥き出しの本能。

成熟した包容力に懐柔され、居心地の良さすらあった堕落と後悔。

ナツという女性に対して、男としての尊厳を保たなければと思いつつ、容易く崩壊する理性。

身を任せてしまうとどうなるのだろうと考えると、胸の奥がぶるっと震えた。

いろんな想いが頭を駆け巡っているうちに、着信は鳴り止んだ。

タイミングが悪かった。

一週間の仕事で疲れていて、明日はどこにも行かないと週初めから決めていた。

ナツは自分と二回り近い年齢差がある。

葵のような同世代の女性がいるにも関わらず、わざわざ深入りするような関係を築く必要はない。

だが、どれだけ行かない理由を頭の中で並べても、あの焼きつくような出来事に、裕樹の心は引っ張られてしまう。

そして、気づいた時にはナツの不在着信の表示をタップして、折り返しの電話をかけていた。

このまま出ないでくれれば、この葛藤は杞憂に終わる。

そんな僅かな願望とは裏腹に、ナツは2コールで電話に出た。

「あ、もしもし?忙しかった?」

「ううん、今仕事終わったところ。どうしたの…?」

「あら、お疲れ様。今日予定あるかな?なかったらこれから五反田駅で会わない?」

案の定誘いの電話だった。

前回のホテルでは、お互い終電があるので解散し、その際に連絡先を交換した。

別れ際に『今度会う時は、最後までしようね。また連絡する。』と言い残して。

これがあの時の約束を果たす電話だと、裕樹は理解した。

──今日は予定があって。

裕樹はゲームの入った手提袋に視線を落とし、目を瞑って考える。
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