この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第17章 背徳のドライブ
「まだインタビューは続いてるんでしょう?」
ハンドルに添えられた右手の指先が、触れられない裕樹の肌をなぞるように、ゆっくりとレザーを撫でていた。
ナツがSなのか、Mなのか──
質問の続きを言葉にしようとして、口をつぐむ。
さっきまで気になっていたことのはずなのに、裕樹にはそれよりも別のことが引っかかっていた。
「あ、うん……。ナツはさ──」
言葉の続きを探すふりをしながら、視線だけが無意識にサイドブレーキの脇のスマートフォンの方へ逸れる。
「職場でもさっきみたいにエロオーラ全開なの?」
そういうとナツは、あははと笑う。
「どうだろうね?今は事務所に基本的に1人だから、全開でも誰も困らないかも。」
「今は…って、昔は困らせてたの?」
ナツは手の甲で口元を隠すように笑った。
「若い時は…そうかもね。」
「若い頃のナツって…どんな人?」
過去をなぞるように、裕樹は服の中へ手を忍ばせた。
ナツの身体は、いつもより火照っている気がして、温かかった。
「……っ。ツアーコンダクターの仕事をしてた。15年くらいかな。色んな国に行ったよ。」
「15年も?じゃあ……色んな国で、ああやって見られてたんだ?」
胸のざわつきを押し殺すように、裕樹は質問を重ねた。
「自分で言うのもなんだけど…モテてたよ。」
「色んな人がいた。プリンセス扱いしてくれるイギリス人や、情熱的なイタリア人とか……。」
イタリア人──
その一言で、一人でに像が結ばれる。
彫りの深い顔、薔薇のような紅い情熱、濃い体毛すら色気に変えてしまうような男。
顔も名前も知らないラテン・ラヴァーが、ナツの身体を抱き寄せる光景が脳裏に浮かぶ。
「日本人とは違う?」
「違うね。遠慮がなくて…パッションが強くて…でも余裕もある。」
比べられてもいないのに、勝手に比べてしまっている焦燥感──
「やっぱり向こうの人は、あそこも大きいの?」
「大きい人は多いね。日本と違って細長いって感じかな…。」
「でも──」
裕樹に触れている指先が、確かめるようにゆっくりと動く。
「こんなに反ってて硬いのは…なかなかいなかったかも。」
勝っているはずなのに──
嫉妬に似つかない興奮が、指先の節度を奪う。
「あんっ……触り方……っ、熱っぽくてやらしっ……。」
ハンドルに添えられた右手の指先が、触れられない裕樹の肌をなぞるように、ゆっくりとレザーを撫でていた。
ナツがSなのか、Mなのか──
質問の続きを言葉にしようとして、口をつぐむ。
さっきまで気になっていたことのはずなのに、裕樹にはそれよりも別のことが引っかかっていた。
「あ、うん……。ナツはさ──」
言葉の続きを探すふりをしながら、視線だけが無意識にサイドブレーキの脇のスマートフォンの方へ逸れる。
「職場でもさっきみたいにエロオーラ全開なの?」
そういうとナツは、あははと笑う。
「どうだろうね?今は事務所に基本的に1人だから、全開でも誰も困らないかも。」
「今は…って、昔は困らせてたの?」
ナツは手の甲で口元を隠すように笑った。
「若い時は…そうかもね。」
「若い頃のナツって…どんな人?」
過去をなぞるように、裕樹は服の中へ手を忍ばせた。
ナツの身体は、いつもより火照っている気がして、温かかった。
「……っ。ツアーコンダクターの仕事をしてた。15年くらいかな。色んな国に行ったよ。」
「15年も?じゃあ……色んな国で、ああやって見られてたんだ?」
胸のざわつきを押し殺すように、裕樹は質問を重ねた。
「自分で言うのもなんだけど…モテてたよ。」
「色んな人がいた。プリンセス扱いしてくれるイギリス人や、情熱的なイタリア人とか……。」
イタリア人──
その一言で、一人でに像が結ばれる。
彫りの深い顔、薔薇のような紅い情熱、濃い体毛すら色気に変えてしまうような男。
顔も名前も知らないラテン・ラヴァーが、ナツの身体を抱き寄せる光景が脳裏に浮かぶ。
「日本人とは違う?」
「違うね。遠慮がなくて…パッションが強くて…でも余裕もある。」
比べられてもいないのに、勝手に比べてしまっている焦燥感──
「やっぱり向こうの人は、あそこも大きいの?」
「大きい人は多いね。日本と違って細長いって感じかな…。」
「でも──」
裕樹に触れている指先が、確かめるようにゆっくりと動く。
「こんなに反ってて硬いのは…なかなかいなかったかも。」
勝っているはずなのに──
嫉妬に似つかない興奮が、指先の節度を奪う。
「あんっ……触り方……っ、熱っぽくてやらしっ……。」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


