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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第17章 背徳のドライブ
フロントガラスに、白い閃光が走った。

一瞬だけ、車内が昼間のように浮かび上がる。

裕樹は咄嗟に触れていた手を離し、ナツの服を引き下ろした。

二人を咎めるような対向車のライトに、裕樹は反射的に息を詰める。

必要もないのに、声まで潜めてしまう。

その分、心臓の鼓動だけがやけにうるさい。

ナツは視線を前に据えたまま、ハンドルを握っている。

やがて光は遠ざかり、車内にゆっくりと暗闇が馴染んでいく。

裕樹は思わず胸を撫で下ろした。

「……今の。」

ナツは正面を向いたまま、笑いを堪える息が混ざっている。

「な、なに?」

「可愛かった。」

すれ違った時に跳ね上がった心拍数は、未だ速いまま。

走りは乱れず、ナツの表情も変わらない。

平常運転の車内に、裕樹だけが取り残されていた。

「裕樹が脱がせてきたのに、裕樹が一番恥ずかしくなってた。」

見透かされたその一言に、裕樹は言葉が出なかった。

車はまたしても、交差点に差し掛かり、赤信号でゆっくりと減速する。

ナツは裕樹の方を見つめ、未だ速い鼓動を確かめるように、短く唇を重ねる。

「でも、嫌いじゃないでしょ?ああいうの。」

鳩尾から下腹部へ、鉛のような重たい熱が沈んでいく。

裕樹の背中が、僅かに強張る。

「自分が攻めてるつもりでさ。」

「実は、自分のほうがドキドキしてるの。」

言い返すより先に、身体が頷いてしまう。

「見られるかもって思うのに、その気持ちを抑え切れない。」

「そういう……危ないドキドキが好きなんでしょう?」

ナツは、裕樹にどこまで言葉が届いているのかを量るように、視線を流す。

危ないドキドキ──

あの雷雨の夜に似た、誰かに見られるかもしれないという感覚。

その時に知ってしまった背徳が、氷水のように冷たく、それでいてどろりと重く、背筋の真ん中をゆっくりと伝っていく。

「下のズボン、脱いじゃえば?」

あまりに軽いその一言は、堰を切るように裕樹の背中を押した。

「いや、それは…。バレたら捕まるし…。」

(止めてくれなかったら、脱ぐしかない?)

「大丈夫、誰にもバレないよ。」
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