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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第3章 夜に宿る浸潤
日曜日の夕方、空のキャンバスに橙と薄い青色がマーブル模様になる時刻。

空はほんのり残陽が横に流れていた。

裕樹は家に居ても退屈なのと、甘味を求めてコンビニ向かって歩いていた。

迫り来る夜と一緒に少し涼やかな風が混ざっていた。

とてもこの時間じゃないと暑すぎて歩くのは難しいなと思いながら歩みを進める裕樹。

そんな裕樹とは対照的に、夕暮れの路地を弾む足取りで歩いてくる生き物がいた。

細い体にピンと耳を張って、地面を楽しそうに歩いてくる小さな犬。

その昔、裕樹の家にも家族の一員として存在していた同じ犬種の犬が歩いていた。

記憶の中の愛犬はしゃがみ込むと嬉しそうに駆け寄ってくるので、思わず裕樹も地面にしゃがみ込んでしまう。

こちらに歩いてくるその犬は、かつて自分の家族だった犬とは違うと分かっているはずなのに。

歩いていたその犬も裕樹の存在に気付いて、裕樹の膝下へ足早に駆け寄っていく。

裕樹を押し倒すような勢いで体を足に擦り付けてくる。

昔狩猟犬として飼われていたその犬種は、今も断尾されているのだが短い尻尾を最大限に振って裕樹に擦り寄っている。

「可愛いなぁ」と嬉しそうに体を擦り付けてくるリードを持つ飼い主の足元が目に入り、それが女性だということだけは分かった。

そしてその飼い主の声は裕樹がよく知る人物と同じ声だった。

「え、兎谷くん!?」

下を出して笑っているかのように見える犬を撫でながらゆっくり足元から見上げると、大きな曲線と葵の顔が目に入る。
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