この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第18章 泥濘の揺籠
こぽこぽと水を呑み込む排水溝の音に気を取られていると、浴室の扉が突然開く。

「ただいま。取ってきたよ。」

急に意識が現実に引き戻され、戻ってきたナツの手には、トラベルボトルが握られていた。

浴槽の縁にそれらを並べ、近くに立てかけてあったバスチェアの表面をさっと流し、裕樹のそばに置く。

「はい、ここに座って。」

ナツに従ってそろそろと座ると、手首に付けていたヘアゴムを口に咥えながら、長い髪を後ろで纏め始めるナツの動きに目を奪われてしまう。

あっという間に髪をお団子に纏めていく手際の良さに感心していると、ナツは何事もなかったかのようにボトルの一つに手を伸ばした。

ボトルの中身を掌に広げながら、ナツは背後に回り込んで裕樹の視界から消える。

その手が肩に触れて、ボディソープを背中へと広げていく。

「ああ……本当に肌がスベスベで羨ましい……。」

泡立てることは二の次で、裕樹の肌の感触を確かめるような手つきだった。

肩甲骨付近をなぞっていたナツの指先が、不意に動きを止める。

「裕樹……結構凝ってるかも。」

「え……。そうかな?」

「例えば、こことか。」

首と肩の中間地点あたりを、ナツが指の腹で押したようだった。

「ぐっ……」

ゴリっと指が食い込む感覚は痛さと気持ちよさが混ざり、思わず呻きのような声が漏れる。

「マッサージしてあげよっか?」

「そんなこと、できるの?」

「できるよ。こんなこともあろうかと、オイルを持ってきたからね。」

オイルとマッサージというワードから、頭の中でゆっくりと妄想を広げていく最中、ナツはてきぱきと体を流す準備を始めていた。

「やってみたい……かも。」

「分かった。そしたらお湯流すから、先にさっきの和室に行って待っててくれる?」

ナツはそう言ってお湯の温度を確かめてから、裕樹の背中にシャワーをかけていく。

裕樹はボディソープが流れていくのを感じながら、行灯がついたままの和室を頭に思い浮かべていた。

あの部屋に一人で待つ──

ただそれだけのことのはずなのに、そう思うと体がむず痒くなる。

そんなことを思いながら、体を流し始めたナツを横目に裕樹は浴室を後にした。
/198ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ