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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第4章 密やかな溢れ
「えっ!?えっ…?」

葵がゆっくりとシャツの一つ目のボタンを外したので裕樹は思わず声を上げた。

想像をしていなかったその動きに、撮りたかったはずの写真を撮れないまま、釘付けになった。

葵は裕樹の反応をものともせず、2つ目のボタンを淡々と、作業のように外す。

はだけたシャツからは、黒に近い紺色が葵に張り付いていた。

丸いネックとストラップが見え隠れしていて、それは競泳水着なのだと裕樹は気付く。

水着は葵の豊満な果実を強く閉じ込めているかのようで、膨らみはいつもより控えめに見えた。

3つ目のボタンを外そうと手を掛けた時、また葵をフレームに納めてシャッターボタンにゆっくりと触れる。

スマホの角度を変え、葵の曲線美が最も強調されるであろうアングルを模索しながらゆっくりとシャッターを押す。

衣擦れの音と心臓の鼓動がシャッター音よりもうるさく聞こえる。

ボタンはついにスカートのウエストに収められているもののみとなって、葵はゆっくりとホックに手を掛ける。

一瞬だけ手は止まってから、ホックを外そうと力が入る。

胸元が少しだけ寄せられて、水着の生地が伸縮する。

スカートが床に落ちるまでの時間は、スローモーションのようにゆっくりとしていて、3回シャッターボタンをタップした。
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