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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第4章 密やかな溢れ
正しい呼吸の仕方が分からなくなるほど、目の前の光景に釘付けになった。

重力でさえ躊躇うかのように水着はゆっくりと落ちていく。

ストラップは肩から外れ、水着は深い谷間の一部が露出するほどずり落ち、葵のIカップの胸がこれ以上脱げないように、支えているかのようだった。

水着によって締め付けられていた体から、白い肌が溢れるその姿は光が溢れ出しているかのように見える。

「やばっ…エロすぎる…」

ストラップが二の腕の途中で止まっていて、少し肩をすくめる葵の姿は体を拘束されているように見えて、より情欲を掻き立てる。

許されるのであれば、その無抵抗な体を蹂躙したい。

頭の奥に潜む原始的な本能の大爆発を理性が紙一重で保っている。

今、その衝動はスマートフォンのシャッターボタンを何度もタップすることでしか抑えられそうにない。

裕樹は立ち上がって、スマホを近づけたり、遠ざけたり、角度を変えて葵の写真を撮っていく。

(そうだ…あのアングルで撮りたい…)

裕樹は好きなアングルがあるようで、葵の斜め後ろから見下ろすような位置に立った。

スマホの画面に映る葵の体は、深く刻まれた谷間と、規格外の肉感。

絹のような艶のある黒い髪、そこから覗く耳、そして鎖骨から大きすぎる双丘が本来見えるはずのウエストや太腿の付け根に影を落としている。

Iカップの持ち主の視界の壮観さに、息を呑む。

一度だけシャッターを押した後「葵ちゃん」と裕樹は名前を呼ぶ。
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