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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第5章 滲む境界

裕樹が葵が席からいなくなっていることに気付いたのは、5時間目の授業のことだった。
理科の実験室に移動してから授業が終わって自席に戻ってくると、葵の姿はない。
今日は5時間授業で終わる日だったので、そのままHRは進むがやはり姿は見当たらなかった。
葵の机の横にはいつも登校に使っているバッグがかけられていて、学校にいることだけは確かだった。
裕樹「葵ちゃん、どこにいるの?もう授業終わったけど。」
葵からの返信はすぐに来た。
葵「あ、今保健室で寝てた。もう終わったんだね。悪いけど、私のカバン、持ってきてくれないかな?」
裕樹「分かった。そっちに行く。」
葵のカバンを持って教室を後にする。
4時間目まではいたはず…
いつ葵は体調が悪くなったのだろうと考えながら、保健室前まで辿り着いた。
扉の前には保健医不在の札が貼ってある。
ゆっくりと扉を引いて、保健室の中にはいると、右奥の並んでいるベッドの一つがカーテンで覆われていて、そこに葵がいるのだとすぐに裕樹は理解した。
「葵ちゃん、入るよ?大丈夫?」
白いカーテンの向こう側から「良いよ」と声が返ってきたのでカーテンを開ける。
理科の実験室に移動してから授業が終わって自席に戻ってくると、葵の姿はない。
今日は5時間授業で終わる日だったので、そのままHRは進むがやはり姿は見当たらなかった。
葵の机の横にはいつも登校に使っているバッグがかけられていて、学校にいることだけは確かだった。
裕樹「葵ちゃん、どこにいるの?もう授業終わったけど。」
葵からの返信はすぐに来た。
葵「あ、今保健室で寝てた。もう終わったんだね。悪いけど、私のカバン、持ってきてくれないかな?」
裕樹「分かった。そっちに行く。」
葵のカバンを持って教室を後にする。
4時間目まではいたはず…
いつ葵は体調が悪くなったのだろうと考えながら、保健室前まで辿り着いた。
扉の前には保健医不在の札が貼ってある。
ゆっくりと扉を引いて、保健室の中にはいると、右奥の並んでいるベッドの一つがカーテンで覆われていて、そこに葵がいるのだとすぐに裕樹は理解した。
「葵ちゃん、入るよ?大丈夫?」
白いカーテンの向こう側から「良いよ」と声が返ってきたのでカーテンを開ける。

