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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第1章 青天の霹靂
葵が隣の席に来てからというもの、裕樹は授業中心ここに在らずの日々が続いた。

授業を真面目に聞いている葵の胸を穴が空くほど見つめる裕樹。

裕樹の頭の中で葵は妄想され、体を好き勝手にされてドロドロになっていく。

授業中なら視線を咎められることもない。

裕樹の舐め回すような視線が一方的に葵に注がれていた。

葵が隣の席に来ることで、胸以外も見るようになっていた。

裕樹はロングヘアーの女性が好きだったが、葵は綺麗に整ったショートヘアをしていた。

まつ毛は長く目も大きい。薄くて大きい唇、大きすぎる胸とは対照的に細いウエストやスラッとした脚。

抜群のプロポーションをしているが、葵があまり男子と話している姿を裕樹は見たことがなかった。

やはりその氷のような雰囲気が、男子たちを遠ざけているのだろうか。

葵はどんなふうに男と会話し、交わっていくのか。

傍から見れば裕樹の抱く思考は、ほとんど恋。

少し歪なのは、体にしか興味がないという事。

裕樹は葵の早熟した体に恋をしていた。

5時間目の授業が終わり、帰る準備をしようとしていた時

小さい声だが、冷たく透き通った声で葵に呼び止められた。

「話したいことがあるんだけど。」

少し不機嫌そうな表情で佇む彼女に、裕樹は気まずさを感じていた。

(さすがに見過ぎたかな)

十中八九それが理由だと思いつつ、謝って許してもらおうと頭を掻いた。
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