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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第1章 青天の霹靂
学校で誰も使っていない教室は、大体どこの学校にも1つや2つあるものだ。

スクールカウンセラーが不在の面談室。

葵に連れられその部屋に入る。

机と椅子が二つ。窓際に黒い革のソファーが並んでいるだけの無機質な部屋だった。

エアコンの操作パネルで勝手に冷房を付けた葵は、カウンセラーが座っていると思わしき椅子に腰掛けた。

(あ、おっぱい揺れた。)

不機嫌な顔で呼び出されている事を全く忘れているかのように裕樹は葵の胸を懲りずに凝視していた。

「さすがに見過ぎ。」

いつも氷のような葵が、不機嫌な声でそう言うと冷気で包まれるような錯覚がある。

裕樹はスタンスを変えずに、何も見ていないと即座に否定する。

「何を見過ぎなのかを言ってないのに、見ていないってなんで否定するの?」

「どうせおっぱいを見てるって話でしょ?三原さんのおっぱいなんて見てないから。」

葵はありえない、と溜息を吐く。

「分かるに決まってるでしょ。大体の男子は私の胸元ばかり見てるんだから。兎谷くんはムッツリだね。」

「ムッツリってなんだよ。興味ないよおっぱいなんて。」

呆れた。そう言わんばかりに葵は項垂れた。

「チラチラ見る分には別になんとも思わないけど、さすがに授業の最初から帰りのホームルームまでずーっと体をジロジロ見られるのは気が散るからやめて。」

今まで授業に集中しているのを良い事に、散々視姦してきたことがバレていた。

「だから、見てないって。ちょっと自意識過剰じゃない?そんな話をするためにここに呼んだのなら、忙しいから俺帰るよ。」

床に置いたリュックを拾い上げて、裕樹は立ち上がる。


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